大腸がんや胃がんは検診で発見されやすく、早期に発見すれば治る率が高いがんです。
また、がんの発生には生活習慣が関わっている場合が多く、がんも生活習慣病のひとつとされています。今や、がんも予防できる時代。
今回は、大腸がんと胃がんの予防方法を考えてみましょう。
大腸がんとは?

大腸は、結腸、直腸、肛門までを指します。結腸は、小腸に近い部分から上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸と呼ばれ、消化吸収の終わった食べ物の水分を徐々に吸収して便をつくります。直腸は便をためておくところで、肛門は便の出口となる部分です。
結腸がん、直腸がん、肛門がんは、どれも大腸がんと呼ばれています。
これらは元々、日本人には少ないがんのタイプでしたが、1960年代から1990年代前半まで急激に増え続け、その後は横ばいからやや減少傾向にあります。なお、大腸がん増加の一因は、食生活の欧米化による動物性脂肪摂取が増えたこととされています。
大腸がんは、早期発見・治療できれば100%近く完治するとされていますが、初期段階では一般的に自覚症状がほとんどないため、悪化してしまいがちです。
大腸がんの発見に役立つ便潜血検査は、食事制限の負担なく手軽に受けられる検査。がんの手術を受ける人の約1/3は、この検査で大腸がんを発見しています。40歳を過ぎたら年に1回必ず大腸がん検診を受けるようにしましょう。
胃がんについて
病気にかかる率を罹患率といいます。胃がんの罹患率は1960年以降、大幅に減っていますが、まだ日本人に多いがんであることに変わりありません。胃がんの主な自覚症状には、食欲減退、胃もたれ・つかえ、胃の痛み、吐血などがあります。
また、がんのステージとは、がんの進行の程度を示す度合いのことで、胃がんはT期〜W期までの4つのステージに分けられます。ある統計によると、初期がんであるT期では、診断から5年経過後の生存率が98.7%と大変高くなっています。U期では72.5%、V期では43.2%と、病気が進むにつれてその率は低くなり、末期であるW期では6.2%とかなり低くなっています。どのようなタイプであっても、がんは早期発見・治療が有効な病気。「自分は大丈夫」と勝手に判断するのはよくありません。年に一度は定期健診を受け、万が一に備えましょう。
生活習慣からがんを予防する
がんの発生には日常生活が深く関わっています。つまり、日常生活に気をつければ、がんをある程度防ぐことが可能です。早期発見・治療は有効ですが、それよりも日常生活を正してがんを予防するのが一番。
日常生活で、どのようなことに気をつけるべきかをまとめた「がんを防ぐための12ヵ条」を参考にして、がんになりにくい体を目指しましょう。

いろどり豊かな食卓にして
ワンパターンではありませんか?
おいしい物も適量に
健康的に楽しみましょう
特に、新しく吸いはじめない
緑黄色野菜をたっぷりと
胃や食道をいたわって
突然変異を引きおこします
食べる前にチェックして
太陽はいたずら者です
いい汗、流しましょう
さわやかな気分で
がんを防ぐための12ヵ条は、がん予防だけでなく、健康な生活を送るために大切な要素です。生活改善による予防と、検診による早期発見で、がんからできるだけ遠ざかっていたいものです。
がんを防ぐための12ヵ条 国立がん研究センター 情報サービス日々の運動習慣で大腸がんを防ぐ

大腸がんになる危険性を高める要素として考えられているものには、家族性の病気、肥満、動物性脂肪の過剰摂取、便秘などがあります。家族性の病気とは、遺伝によって発症する病気です。肥満や動物性脂肪の摂りすぎは、まだはっきりとした原因は解明されていませんが、大腸がんの発症に影響することがわかっています。
また、便秘をすると、便の中の発がん性物質と大腸の粘膜との接触が長くなるために、大腸がんの危険が高まるといわれています。
ほかにも、飲酒や肉加工品の摂取も大腸がんに関わっているとされ、研究が進められています。
逆に、大腸がんを予防する要素ではっきりとしているのは運動です。確実に効果があるとされています。野菜は、大腸がんを予防する可能性が高いとされる一方で、予防効果はないという研究結果もあるため、おそらく確実というあいまいな評価になっています。
栄養素では、葉酸、カルシウム、ビタミンD、食物繊維に予防の可能性があるとされています。
薄味の食事で胃がんを予防
胃がんになるリスクには、喫煙、塩分の摂取過剰、ピロリ菌などがあります。最近の研究では、たばこを吸わない人を基準とした場合、吸う人は約2倍胃がんになりやすいという結果が出ました。
また、塩分を摂りすぎると胃の粘膜が荒らされ、胃がんの危険性を高めるとされています。
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