聞いたことはあっても、詳しく知らない場合が多いのでは?
未然に防ぐにはきちんと理解しておくのが大切です。
「性」に関する病気、性感染症とは?
性感染症(性病)とは、性的接触によって感染する疾患の総称です。英語の「Sexually-Transmitted-Disease」を略して「STD」とも呼ばれます。原因となる微生物は、細菌・ウィルス・原虫など多種多様です。
また、クラミジア感染症・淋病・梅毒・性器ヘルペス・膣トリコモナス症・膣ガンジタ炎・毛じらみなどのように自覚症状があるものから症状が出にくく治りにくいエイズなどのようなものまで、さまざまなものがあるので注意が必要です。

放っておくとどうなるの?
性感染症の中には、感染していても症状が出にくいものがあります。それを放っておくのはよくありません。症状が出ていなくても病気は確実に進行しているからです。
性感染症になると、感染していない場合に比べ、子宮外妊娠・不妊・流産・子宮ガンなどの重大な病気が起こりやすくなります。
また、性病に感染したまま妊娠・出産すると、産まれてくる赤ちゃんにも視覚障害や神経異常などのさまざまな障害があらわれる可能性があります。エイズも赤ちゃんに伝染する性感染症です。気づきにくい性感染症を防ぐためにも、「ふだんと違う」と感じたときには必ず検査や診察を受けるようにしましょう。
| 感染症名 | 症状 | 潜伏期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| クラミジア感染症 | おりものが増える。 または無症状。 |
2〜3週間 | 性的な接触で、性器・尿道・口・目などの粘膜に感染する。世界的にもっとも多い性感染症。 |
| 淋病 | おりものが増える。 | 2日〜1週間 | 性行為によって感染する。単に膀胱炎や膣炎と診断されることもあるので注意が必要。 |
| 梅毒 | 初期は性器周辺にしこりができ、ももの付け根がはれる。 | 約3週間 | 後天性梅毒は、性行為による感染が主。高温や低温・乾燥に弱く簡単に死滅し、石鹸水などでも簡単に死滅することが知られている。 |
| 性器ヘルペス | 無症状が多い。 発症すると、水ぶくれができて激しく痛む。 |
2〜10日 | 一度感染すると、体内にウィルスが住みつき、体力や免疫力が低下したときに再発して繰り返す。 初感染では性器の疼痛がかなり強く、排尿や歩行が困難となって入院して治療することもある。 |
| トリコモナス炎 | 濃い色のおりもの、強いかゆみなどがある。 | 1〜2週間 | 寄生虫の一種のトリコモナス原虫が、性行為によって膣内に入り込み感染。公共施設の脱衣場、お風呂のいす、便器、タオルなどで感染することもある。 |
| カンジダ炎 | チーズ・ヨーグルト状のおりもの、強いかゆみなどがある。 | 数日 | 真菌というカビの一種に属する菌が原因で起こる。常在菌として体内で生きており、体調の悪化などによる免疫力の低下でカンジダ菌が勢いを増し、発症させるケースが多い。 |
| 毛じらみ | 強いかゆみがある。 | 1〜2ヶ月 | 性行為による陰毛から陰毛への接触感染が最も多い。陰毛以外にも、わき毛・まつげ・まゆ毛・すね毛などに広がる可能性がある。 |
| エイズ | 初期は無症状。 約2週間後に風邪のような症状などが出る。 |
5〜10年 | 人の免疫機能が破壊される病気。現在ではほとんどが性行為による感染(母子感染は一部)。 |
性感染症にならないための準備

人間の体にはいろんな細菌や雑菌などが付着しています。そのため性行為の前と後にシャワーを浴びることは、性感染症の予防につながります。
常に清潔にしておくのが重要です。
性感染症の予防にはコンドームが一番効果的だと考えられています。ただし、正確に装着できなかった場合などがあるため、100%予防できるとは言いきれません。
仕事で疲れがたまっているときや、病気などで抵抗力が低下しているときは、性感染症に感染する可能性が高くなりますので注意しましょう。
「生理中は妊娠しないからコンドームを使わなくてもよい」という話を聞くことがありますが、これは大きな間違いです。コンドームがないと、妊娠も性感染症も防ぎきれません。
また、生理中の女性性器はデリケートで傷つきやすいため、傷口から感染する可能性が高くなります。
さらに、出血した血液から感染する可能性もありますので絶対にやめましょう。
免疫力を高めると、性感染症の細菌やウィルスなどから身を守ることができます。ほかの感染症や疾病に対する抵抗力も強くなるので、健康な体を手に入れられます。
ごはん・野菜・海藻・果物などをしっかり食べてバランスよく栄養素を摂取する、よく噛んで食べる、たくさん笑ってストレスを解消するなどが免疫力アップに有効です。
性病にまつわるQ&A
| ピルを飲んでいるのでコンドームを使いません。ピルに性感染症を予防する効果はありますか? | |
| ピルを飲んでいても性感染症は防げません。性感染症をきちんと予防できるのは、コンドームだけだと考えておきましょう。 性感染症は感染初期には症状のないものが多く、気がつかないうちにうつしたり、うつされたりすることがあります。しかも多くは女性のほうが感染しやすく、腹膜炎や不妊の原因になるなど被害も大きくなってしまいます。 ピルはあくまで避妊用のためのもの。性感染症予防にはコンドームを正しく使用して、自分の健康は自分で守りましょう。 |

| どのような病院に行けばよいのでしょうか? | |
| 性病科・泌尿器科・婦人科などで診察してもらいましょう。 検査内容にもよりますが、保険証の利用で1回の診察は2000〜4000円ほどかかるようです。 家庭でできる検査キットもありますので、どうしても病院に行けない理由がある場合は、それらを利用するのもひとつの方法です。ただし、陰性だからといって安心はできません。また、陽性だった場合はすぐに病院へ行きましょう。 |
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