
骨盤の歪みが引き起こす体の不調
肩こり、冷え性、便秘、頭痛、生理痛など、これらの症状は骨盤の歪みが原因かもしれません。骨盤は上半身と下半身をつなぎ、腰椎を始めさまざまな骨と連動している重要な場所。この骨盤が「歪む」「ゆるむ」「開く」などしていたら、体のあちらこちらで不調が起きるのも当然かもしれません。

太る原因は骨盤の歪み!?

食事や運動に気を使っているのに体重が減らない、逆にたくさん食べるのに太らないこの差は体質の違いでしょうか? 実は骨盤にも大きな秘密が隠されていました。骨盤は体の中心で「子宮」「膀胱」「大腸」の内臓を支える大事な役割を担います。その骨盤に生活習慣や運動不足などが影響して歪みや開きが生じると、内臓が下がり大腸や子宮の働きがにぶり代謝の低下や便秘を招きます。

骨盤の歪みから神経が圧迫される事があります、神経に影響が出ると神経伝達の速度も下がり、満腹サインが脳になかなか届かなくなります。そのため通常より食べ過ぎてしまうことも。

下がった内臓と開いた骨盤のせいで、お尻が大きくなったり下腹部がポッコリ出たり外見的にも太ったように見えるのです。
骨盤矯正で悩みを解消!
体の不調も、痩せにくいのも骨盤の歪みが大きく係わっているかもしれないと心配になりますね。しかし骨盤を正常なバランスに戻せば健康、キレイ、頭スッキリも全部手に入る一石二、三鳥はある骨盤矯正。そこで「リセット」「ゆるめる」「しめる」をキーワードに手軽で効果抜群の骨盤矯正エクササイズをご紹介しましょう。

無理のないストレッチで骨盤の位置を戻します。ポイントは毎日続けてニュートラルな骨盤状態にしておくこと。Step1、2とセットで行い効果を高めましょう。


立った姿勢で足を腰幅に開きます。ヒザの力をゆるめ、骨盤で大きく円を描くようにゆっくり回します。左右30回ずつ行いましょう。

あおむけになりヒザを立てます。両手はバランスの保ちやすい位置で横に置きます。 両ヒザとくるぶし同士をくっつけた状態でヒザを片側に倒しながら足の力を抜き、10秒キープ。呼吸をゆっくりと続けて足の重みで体が伸びるのを意識しましょう。左右10回行います。

- お尻が幅広くなった感じがする
- 下腹部だけポッコリ出てきた
- 激しい生理痛
- 便秘が続く
以上のことに心当たりのある方は骨盤がゆるんでいる可能性大。早速、しめる骨盤体操を始めましょう。
- あおむけになり足を腰幅に開きます。足の親指の内側同士をしっかりくっつけて、足の甲をスネに向かって反らします。
- そのままの状態で大きく深呼吸を10秒しましょう。最後に大きく吸った息を吐きながら、両足を床から30cm程上げます(親指はつけたまま)。
- 息を吐き切ると同時に、かかとをストンと床に落とします。
- かかとを落とした状態のまま2分間ゆっくりと呼吸を整えます。

ゆるめる体操のポイントは「夜&寝る前」。日中の緊張やストレスから骨盤はギュッと閉まった状態。このままでは緊張状態が続いて不眠やイライラの原因を招いてしまいます。そこで閉まりすぎた骨盤をゆるめてあげると、体と頭はリラックスモードに切り替わり質の高い眠りを得られます。
- あおむけになり足を腰幅に開きましょう。足の外くるぶしを床につけるようなイメージで足を外側に開き、甲をスネに向かって反らします。
- そのままの状態で大きく深呼吸をしましょう。最後に大きく息を吸いながら、両足を床から30cm程上げます(足は外に開いたまま)。
- 息を吸いきると同時に、かかとをストンと床に落とします。
- かかとを落とした状態のまま2分間ゆっくりと呼吸を続けます。
※足腰に痛みを感じたら無理をせず止めましょう。

骨盤のメカニズムは「朝=閉まる」、「夜=開く」運動を繰り返しています。この運動が歪みなどの原因でスムーズに行えないと、開きっぱなしや閉めすぎの状態が起こります。一般的に「閉める」ことに関心が向きがちですが、開閉がスムーズにできるしなやかな骨盤作りが重要なのです。
日常の姿勢や習慣を見直してみよう
歪みの元は日常の姿勢や習慣が一番の原因といえます。足を組む、背もたれに体を預け浅くイスに座る、横座り、かばんを持つ手や肩がいつも同じ、などの習慣を見直すことでも矯正は可能です。正しい姿勢は歪みのない骨盤のための第一歩。今、この瞬間から始めてみませんか。



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