水でうがいが良いって本当?
過ぎてみれば平年に比べ、発症した人は少ないようです。
今回は、インフルエンザ・ウィルス性急性胃炎・風邪 のアンケートから検証します。
この3つに共通するのはウイルスで感染することです。
そこで、感染予防策のうがいを掘り下げて分析してみました。
■ あなたはどのような方法でうがいをしますか?

全体の約7割の人がうがいで予防をしています。
■ 今冬、インフルエンザ・風邪・ウイルス性急性胃炎のいずれかにかかりましたか?

全体の約55%の人が今年インフルエンザ・風邪・ウイルス性急性胃炎の
いずれかににかかっていました。
■ みなさんはどのように予防をしていたのでしょうか?
それぞれのうがいの仕方と病気の発症率をみてみましょう。

「うがい」をしている人のデータから比較してみましょう
「1. 水でうがい」の人が、「うがい」を実行している人の中で一番病気の発症率が少ないことがわかりました。
「2. 塩水でうがい」、「3. 薬でうがい」の方が殺菌作用もあり、予防効果も高いように思われますが、なぜでしょうか。
ちょっと、「違うだろう?!」って思っている人もいるのでありませんか?
実は、うがいには水うがいが良いというデータがあります。
■ 参考データA
水うがいで風邪発症が4割減少(世界初の無作為化試験で実証)
風邪の予防策としてのうがいは当たり前に行われているが、日本独自の衛生習慣であり、またその有効性は十分に検証されていない。そこで2002年から2003年の冬季に北海道から九州まで全国18地域で、うがいの予防効果を世界初の無作為割付の研究で検証した。
ボランティア387名を募り、くじ引きで「水うがいの群」「ヨードうがいの群」「特にうがいをしない群」の3群に、2ヶ月間にわたり割り付けられたうがい行動を取ってもらって風邪の発症を追跡した。その結果、発症率はうがいをしない群の1ヶ月あたり100人中26.4人に対して水うがいの群は17.0人、ヨードうがいの群は23.6人であった。多変量解析で群間のばらつきをそろえると、水うがいをした場合の発症率はうがいをしない場合に比べて40%低下することになる。一方ヨード液うがいは12%の低下にとどまり、統計学的にも意味のある抑制効果は認められなかった。
今回のアンケート結果と参考データAの結果は一致しています。参考データAは風邪でしたが、インフルエンザ、ウイルス性急性胃炎でもアンケート結果に同じ傾向がみられるため、同様である可能性はあるのではないでしょうか。
では、「2. 塩水で毎日うがい」、「3. うがい薬で毎日うがい」はなぜ期待されるほどの効果ではないのか、考えてみましよう。この2つに共通しているのは、殺菌作用があるということです。
この殺菌作用が人間の本来持っている常在細菌を減らしてしまうことで、守ってくれる常在細菌の効果を逆に弱めている可能性が考えられるかもしれません。
【検証結果 1】
インフルエンザ・風邪・ウイルス性急性胃炎には
「水またはぬるめのお湯でうがい」がよい。
それでは、うがいをしていない人のデータをみてみましょう。
すでに気がついている方も多いと思いますが、「2. 水またはお湯で毎日うがい」よりも「4. うがいはしない」人のデータの方が発症率は低いのです。
予防には「4. うがいしない」が一番いいということ?
今回のアンケート結果から言えばそうですが、この差は僅かな差なので、予防ということから考えると、「4. うがいしない」ことが一番良いとは推奨できません。
また、ウイルスは体内に入って数分で感染するそうです。つまり、帰宅後にうがいをした段階ですでに感染している可能性があるということです。だからといって、うがいに予防効果がないとはいえません。なぜなら、喉の中にはウイルスにかかりやすくなるプロテアーゼという物質があり、定期的なうがいによってこのプロテアーゼを洗い流すことで、感染の予防に繋がることが十分考えられるからです。
次に、インフルエンザ・風邪の多くは飛沫感染でうつることが多く、ウイルス性急性胃炎は接触感染でうつることが多いという、感染する経路に違いがある中で、すべてに同じ傾向がみられるというのは興味深いものがあります。
これはうがいをする場合、多くの人が手洗いをしてからうがいをすることが考えられ、それにより接触感染の感染率も低下しているのではないかと想像されます。
【検証結果 2】
やはり、基本の予防「手洗い・うがい」は行なった方が良い。
●正しい手洗いの方法
(1)時計や指輪等をはずします。
(2)水で手をぬらします。
(3)石鹸をつけます。
(4)手の平を合わせ、よく洗います。
(5)手の甲を伸ばすように洗います。
(6)指先、爪の間をよく洗います。
(7)指の間を十分に洗います。
(8)親指と手の平をねじり洗いをします。
(9)手首も洗います。
●正しいうがいの方法
(1)先に口の中の食べかすや雑菌などをとる目的で、口をすすぎます。
(2)次に含みうがいを数回してから、上を向いて喉の奥までうがいするようにします。15秒ほどが目安です。また、1日4〜5回が目安です。あまりうがいをしすぎると、喉の粘膜が荒れてしまうことがあるので、気をつけましょう。
■ 予防に良く使われる加湿器のアンケート結果についてみてみましょう。
● あなたは自宅で加湿器を使用していますか?

意外なことに、加湿器を使っている人の方が3つの病気ともに発症率が高くなっています。
湿度を調節して、ウイルスをやっつけてくれるはずの、加湿器ですがなぜでしょうか?
加湿器を使うことでおこる「加湿器病」というものがあります。
こちらの病気は、直接風邪・インフルエンザ・ウイルス性急性胃炎とかかわっているわけではないのですが、超音波式の加湿器は、大きな粒子を飛ばすことができるため、加湿器の中で増殖した微生物を空気中にばらまいてしまうことがあります。加湿器によってばら撒かれた微生物を肺に長期間吸い込むことで発症するのが「加湿器病」です。多くの場合は、肺の疾患となって現れます。また、この症状は、風邪などとも良く似た、咳・発熱・悪寒・全身倦怠感などが自覚症状としてあります。微生物などを肺に吸い込んでしまったことで、体の抵抗を弱めている可能性は考えられると思います。
予防のためにも、加湿器の使用中は、雑菌や微生物の発生を防ぐように、正しい清掃やこまめな水の入れ替えなどを行いましょう。
【検証結果 3】
加湿器は、正しいメンテナスで予防の効果をあげましょう。
【ココミル的総論】
病気の予防には、本来人間の持っている体を守る機能や、細菌・微生物を活かす対策を行いましょう。そのためには、やり過ぎることなく、自然に近い予防をすると良いようです。
また、加湿器などは、清潔に正しく使用してこそ、本来の効果をあげるので、使用方法・取り扱いをもう一度確認してみましょう。
また、今回他にアンケートしました、ヨーグルト・きのこ・納豆については目に見える差はあまりありませんでした。
アンケートにお答え頂きました会員の皆様、ご協力ありがとうございました。
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